刑事告訴・刑事告発は、実は、受理されるかどうかは提出する先の警察により、殆ど決まってしまいます。
日本全国の警察ごとに、対応の質が全く違うのです。
そして、結論から申しますと、
・警視庁(東京都内全域の管轄警察)
・神奈川県警
・大阪府警
この3警察は、極めて悪質で不当に告訴状などを受理しない体質が根付いています。
警視庁区域は全て不受理で終わった

私の実例でいうと、東京地検のページでも解説したとおり、2019年6月付近で、ある詐欺事件の刑事告発を行いました。
東京都の警察(つまり警視庁)の赤坂警察署と、警視庁本部の刑事部捜査第2課に対しても、私は刑事告発を申し入れていたのです。
しかし、結果はいずれも不受理でした。
不受理の理由は、以下の通りでした。
赤坂警察署の不受理の理由 「遠隔地の被害者を、東京都まで呼んで捜査を進めるのは、捜査経済上、被害者の経済的負担が大きすぎるので、受理できない。 また、人員的にも、我々の警察署内では、もう対応しきれないので、地元(中国地方と九州地方の警察署で直接刑事告訴をさせるように連絡して下さい」 警視庁本部 刑事部捜査第2課の不受理の理由 「詐欺罪の犯罪構成要件にそもそも該当しないので、受理はできません。民事裁判でお金を支払えと請求をされてみてはどうですか?」 |
このような内容でした。いずれにせよ、お電話でお話を何度かしたことはありますが、何度電話しても前向きに検討して下さる意思は皆無だということは、明白でした。
証拠の画像ファイルもあります。
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これが証拠です。まず第一に、警察の内部規律の犯罪捜査規範第63条においては、
「司法警察員たる警察官は、告訴、告発または自首をする者があつたときは、管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、この節に定めるところにより、これを受理しなければならない。」
とあります。それなので、本来は犯罪発生地でなくとも、告訴告発は受理する義務があるのですが、赤坂警察署はこれを拒みました。
そして、警視庁本部も「犯罪構成要件に該当しないので受理できない」と話していましたが、これは明らかにウソです。
告発状には詐欺罪に該当する犯罪構成要件が書かれていました。そして、それらを証明する証拠資料なども、十分に添付していたのです。
それにも関わらず、このような対応をするのが、警視庁(東京の警察)なのです。
神奈川県警と大阪府警も酷い体質で、まず受理されない

そして、神奈川県警と大阪府警も、告訴状などをとにかく不当に受理しません。
最近の事例で言うならば、有名な春名風花さんという方が、インターネット上で名誉棄損をされたことを、神奈川県警に刑事告訴したことがありました。
しかし、神奈川県警には受理されませんでした。そして、不受理の理由がコレです。
神奈川県警
「うちはそういうのやっていないから」
呆れて果ててしまうかぎりですが、これが神奈川県警の不受理の理由です。バカにしているにもほどがありますが、これが事実です。
刑事訴訟法上でも、「犯罪により被害を被った者は、告訴することができる」と、しっかり明記してあります(刑事訴訟法第230条)付け加えると、春名さんは告訴代理人として、弁護士に依頼して、刑事告訴を行っていました。それにもかかわらず、この対応です。
大阪府警に至っても、数えきれないほどの告訴状の不当な受理拒否問題を起こしています。
このことについては、センチュリー行政書士社労士事務所の、元司法警察員として活動されていた井上さんが、内部事情にお詳しいので、記載します。
大阪府警察浪速警察署の告訴状受領拒否の録音音声公開について(クリックで移動します)
以下は、その大阪府警が、高圧的な態度で、詐欺罪で刑事告訴を行った告訴人の刑事告訴を、不当に受理しなかったときの音声ファイルです。
これはほんの氷山の一角なのですが、市民に泣き寝入りを強いるような、悪質な警察も悲しいことですが、本当に実在するのです。
受理させるためには、3都府県を除いた警察に提出するしかない

はい、それではどうすれば警察に告訴状などを受理させることができるかということですが、これはもう単純明快です。
東京都、神奈川県、大阪府。この3都府県を除外した、それ以外の都道府県の警察署に告訴状などを提出することが、できることならば望ましいです。
そうしないと、まず受理されないからです。もっとも、犯罪発生地を管轄する警察署に通常は刑事告訴などは行うことが求められますので、これは運次第(居住地によりけり)ということになってしまいます。
悲しいことですが、悪質な警察が日本国内にも存在する以上、被害者が被害者のままで終わってしまう事例も後を絶ちません。
東京・神奈川・大阪以外でも、勿論不当な告訴状などの不受理はありますが、この3警察が極めて悪質であるということだけは、是非覚えておいて頂ければ幸いです。
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